2016-17年の年末年始はインドへ旅行して来ました。
カオスのような国で、リトモスは無いとして、ズンバはあるのかなと思って、いろいろ検索してみたら、ありました。いや、意外でした。サリーの女性が、ラテン音楽にのってダンスするとは。で、スタジオに行ってみたんです。さすが、インド。思い通り行かないんです。Google Mapに表示されるスタジオの位置が間違っているんです。で、30分前には着くはずだったのですが、着けませんでした。Google Mapの地図情報をオフライン(電波がない)状況でも使えるように、都市の地図情報をダウンロードできる機能はとても助かりましたが。
間に合いませんでしたが、なんとかレッスン終了後に辿り着くことができました。スタジオはズンバのインストラクターの方が個人で買われたか、借りてらっしゃるような場所でした。こだわりのある看板が素敵でした。そして、着いた時、入口ドアの両側にネコが居るのは可愛かったです。"We feed them.(餌をあげてるからね)"とスタッフが言ってました。一軒家で、スタジオと受付とお手洗いがあるくらいのシンプルなものでした。ただ、高級住宅街にあります。1レッスンの参加料が600ルピー(約1020円)、インドは貧富の差がものすごく激しい国で、高いのか安いのか一概には言えないんですが、この価格の比較対象として、私、インドで髪切って来たんですが50ルピー(85円)でした。お店の衛生状態はよく確認してあります。タクシーの初乗りは22ルピー(37円)です。スタジオは、高層マンションに囲まれていて、イギリス統治時代に作られたのでしょう、緑豊かな公園の多い並木道の街並みのすぐ近くにありました。 ドアを開けると愛想のいい受付の男性がいて、翌日以降の予定などを教えてくれました。そして、そこで私が聞いた衝撃の一言とは→
「ズンバは女性のみ参加できます」
ちょっと、予想は半分していましたが、半分はガッカリです。台湾編に続いてまた、ちゃんとしたズンバができなかった(笑)。空港のセキュリティチェックも、世界遺産タージマハルの入場列も男女を分ける国ですから。通勤電車にも女性専用部があって、檻のような格子で囲まれているんです。15両編成なら10箇所くらいはあるんじゃないかな。文字が読めない人のために女性の顔が入り口に描かれています。ズンバのスタジオを探す途中に、エアロビクスをしている小さなスタジオも他のビルの中にあったのですが、そこも女性のみだと言っていました。エアロっぽい音楽が聞こえて、磨りガラスの向こうで踊っている人たちのシルエットがなんとなく見えるんです。日本のスポーツクラブでショーウインドウのようにスタジオを外に見せているところもありますよね。比較して、文化が違うなぁと思いました。磨りガラスですよ。まあ、インドの結婚式なんかだと、お祝いのダンスは普通にみんなに見せてるみたいですけどね。
観光スポットだけを要領よく回るという旅は、あまり好きではないんです。今回もズンバのスタジオを探して歩く途中で、素晴らしい出会いが二つありました。
一つは、ジャイナ教の寺院。総大理石作り。柱という柱に、踊ったり、笛を吹く女神の像が刻まれていました。(女神なのか天使なのか詳細はわかりませんが)ひとつの柱に50体はあるのではないでしょうか。柱は全部で20本以上。1000体の踊る女神。一つ一つが白い大理石の精緻な彫刻であり、ピンクと緑で飾られています。(そう言えばこの2色、インドの若い女性がサリーで着ているのをよくみかけました)「踊る」という行為が宗教的な意味を持つことがある、ということは、高校生でも習ったことがあるでしょうが、自分も少し「踊る」ことを齧らせてもらったおかげでしょうか、その
1000体の女神が踊る空間
を心に感じた時、頰を伝うものを感じました。 仏教ではないから極楽とは呼ばないのでしょう、キリスト教ではないから天国とも呼ばないのでしょうのでしょう。でも、そういう至福の世界を描くのに、何千年前の人がダンスを使ったんだな、と思って。踊ることっていい趣味だな、と。
宿に戻って調べたのですが、ジャイナ教の寺院、日本にもひとつあり、神戸にあるそうです。外側の大理石は同じような感じに見えますが、内部の様式が同じかどうかはわかりません。神戸に行ってみたくなりました。
二つ目は、すごく誠実な人。ある商品を買ったんですが、他の商店では、外国人だからと言って、3000円だ、5000円だと言って売りつけようとする商品を200円で売ってくれました。彼が言うには、「私は誰も騙さない」とのことでした。インドって、確かに汚いところもたくさんあるし、物乞いや、人を騙そうとする人もいっぱいいるんですね。だから、地獄に仏というか、こういう出会いがあると、ウルっとしてしまうんですよね。 彼のところに翌日もちょっとした理由をつけて会いに行ってしまいました。恋する女性みたいな行動パターンですね。あはは。その日(2日目)に話してみると、商売は副業で、政治とソーシャルワーカーをしている立派な紳士でした。
さて、滞在4日目あたりから、原因不明の咳が出るようになりました。今回私が行ったのは首都デリーではありませんでしたが、例えばデリーの大気汚染は北京よりひどいということのようです。PM2.5がすごくあるらしいですね。私の行った都市も、スモッグはすごかった。フィットネスやスポーツを職業にされている方は、渡航の是非を検討してください(と、外務省のようなことを言ってみます笑)。
カオスのような国で、リトモスは無いとして、ズンバはあるのかなと思って、いろいろ検索してみたら、ありました。いや、意外でした。サリーの女性が、ラテン音楽にのってダンスするとは。で、スタジオに行ってみたんです。さすが、インド。思い通り行かないんです。Google Mapに表示されるスタジオの位置が間違っているんです。で、30分前には着くはずだったのですが、着けませんでした。Google Mapの地図情報をオフライン(電波がない)状況でも使えるように、都市の地図情報をダウンロードできる機能はとても助かりましたが。
間に合いませんでしたが、なんとかレッスン終了後に辿り着くことができました。スタジオはズンバのインストラクターの方が個人で買われたか、借りてらっしゃるような場所でした。こだわりのある看板が素敵でした。そして、着いた時、入口ドアの両側にネコが居るのは可愛かったです。"We feed them.(餌をあげてるからね)"とスタッフが言ってました。一軒家で、スタジオと受付とお手洗いがあるくらいのシンプルなものでした。ただ、高級住宅街にあります。1レッスンの参加料が600ルピー(約1020円)、インドは貧富の差がものすごく激しい国で、高いのか安いのか一概には言えないんですが、この価格の比較対象として、私、インドで髪切って来たんですが50ルピー(85円)でした。お店の衛生状態はよく確認してあります。タクシーの初乗りは22ルピー(37円)です。スタジオは、高層マンションに囲まれていて、イギリス統治時代に作られたのでしょう、緑豊かな公園の多い並木道の街並みのすぐ近くにありました。 ドアを開けると愛想のいい受付の男性がいて、翌日以降の予定などを教えてくれました。そして、そこで私が聞いた衝撃の一言とは→
「ズンバは女性のみ参加できます」
ちょっと、予想は半分していましたが、半分はガッカリです。台湾編に続いてまた、ちゃんとしたズンバができなかった(笑)。空港のセキュリティチェックも、世界遺産タージマハルの入場列も男女を分ける国ですから。通勤電車にも女性専用部があって、檻のような格子で囲まれているんです。15両編成なら10箇所くらいはあるんじゃないかな。文字が読めない人のために女性の顔が入り口に描かれています。ズンバのスタジオを探す途中に、エアロビクスをしている小さなスタジオも他のビルの中にあったのですが、そこも女性のみだと言っていました。エアロっぽい音楽が聞こえて、磨りガラスの向こうで踊っている人たちのシルエットがなんとなく見えるんです。日本のスポーツクラブでショーウインドウのようにスタジオを外に見せているところもありますよね。比較して、文化が違うなぁと思いました。磨りガラスですよ。まあ、インドの結婚式なんかだと、お祝いのダンスは普通にみんなに見せてるみたいですけどね。
観光スポットだけを要領よく回るという旅は、あまり好きではないんです。今回もズンバのスタジオを探して歩く途中で、素晴らしい出会いが二つありました。
一つは、ジャイナ教の寺院。総大理石作り。柱という柱に、踊ったり、笛を吹く女神の像が刻まれていました。(女神なのか天使なのか詳細はわかりませんが)ひとつの柱に50体はあるのではないでしょうか。柱は全部で20本以上。1000体の踊る女神。一つ一つが白い大理石の精緻な彫刻であり、ピンクと緑で飾られています。(そう言えばこの2色、インドの若い女性がサリーで着ているのをよくみかけました)「踊る」という行為が宗教的な意味を持つことがある、ということは、高校生でも習ったことがあるでしょうが、自分も少し「踊る」ことを齧らせてもらったおかげでしょうか、その
1000体の女神が踊る空間
を心に感じた時、頰を伝うものを感じました。 仏教ではないから極楽とは呼ばないのでしょう、キリスト教ではないから天国とも呼ばないのでしょうのでしょう。でも、そういう至福の世界を描くのに、何千年前の人がダンスを使ったんだな、と思って。踊ることっていい趣味だな、と。
宿に戻って調べたのですが、ジャイナ教の寺院、日本にもひとつあり、神戸にあるそうです。外側の大理石は同じような感じに見えますが、内部の様式が同じかどうかはわかりません。神戸に行ってみたくなりました。
二つ目は、すごく誠実な人。ある商品を買ったんですが、他の商店では、外国人だからと言って、3000円だ、5000円だと言って売りつけようとする商品を200円で売ってくれました。彼が言うには、「私は誰も騙さない」とのことでした。インドって、確かに汚いところもたくさんあるし、物乞いや、人を騙そうとする人もいっぱいいるんですね。だから、地獄に仏というか、こういう出会いがあると、ウルっとしてしまうんですよね。 彼のところに翌日もちょっとした理由をつけて会いに行ってしまいました。恋する女性みたいな行動パターンですね。あはは。その日(2日目)に話してみると、商売は副業で、政治とソーシャルワーカーをしている立派な紳士でした。
さて、滞在4日目あたりから、原因不明の咳が出るようになりました。今回私が行ったのは首都デリーではありませんでしたが、例えばデリーの大気汚染は北京よりひどいということのようです。PM2.5がすごくあるらしいですね。私の行った都市も、スモッグはすごかった。フィットネスやスポーツを職業にされている方は、渡航の是非を検討してください(と、外務省のようなことを言ってみます笑)。
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