シャンパンを一杯おごってもらった話。初めて会ったおじさんにね。ブエノスアイレスのステーキハウスでのこと。

ブエノスアイレス滞在中のある日、ホテルでお勧めされたステーキハウスに食事に行きました。ワインもお肉も美味しくいただいた後、カウンター席に座っている常連と思しきおじさん達に、勇気を持って話しかけてみました。

話してみるものですね。なんと、シャンパンをグラスで一杯おごってもらったんです。初めて会う人に、こんな高級なものを頂くなんて、ちょっと記憶にないことです。

英語で話しかけてみたんですが、みなさん、ほとんど分かっていないみたいでした。で、私は、さっきまでステーキとともに、フルボトルを8割程空けていたお酒の勢いで、iPadに入力しておいたこの画像の画面を見せたんです。画像をクリックして拡大して、読んでみてください。
グーグルの翻訳アプリの画面です。これ、ものすごく役に立ちましたよ。旅行中。

さて、この画面を見て、スペイン語で一語一語読み上げてくれた、隣のおじさん、65歳くらいだったかな、全部読み上げたら、握手を求めてきました。そして、ウェイターに、「○×△シャンペン★◽︎$」と告げました。仕草で、私におごってくれるのだなということは、すぐにわかりました。私も満面の笑み(*)。肩を叩いて、感謝の気持ちを表しました。

後から考えると、イタリアもフランスも料理美味しかったんだけど、あの時の勢いでは忘れてましたね。あはは。シャンパンをおごってもらった事よりも、相手が嬉しくなってくれた事が、本当に嬉しかったです。あなたの国はすばらしいね、とちゃんと伝えられたこと、これが良かったんだなと思います。これからの旅では、いや、旅じゃなくても、相手の持っている世界がすばらしいと、言える人間になろうと、心に誓ったのでした。

おじさん、ありがとう!

ーーーーーー
追記。16年5月。(*)は、満面の笑み、が正しい表現で、誤っていた、「満面の笑顔」から訂正いたしました。面=顔なので、顔中に顔があったらおかしいんですね。ご指摘いただいた方に、感謝します。


0 件のコメント:

コメントを投稿